今回は、このシリーズで一番自分の口を塞ぐのに苦労した回です。
最初にPCMAXで知り合った、ことねちゃん(仮名)という子の話をします。
21歳、都内の私立大学の3年生。池袋あたりが行動範囲の、ごく普通の女子大生です。
やり取りを始めて12日目に会って、2回目で今の関係になりました。
こう書くと「女子大生と会えるわけない」と言われます。私も最初はそう思っていました。
40近い既婚のおじさんが、20歳そこそこの子とまともに会話が成立するわけがない、と。
でも、実際にやってみて分かったのは、失敗する原因はいつも同じだということです。
おじさんが若い子に嫌われる理由は、年齢じゃなくて「教えたがり」です。
聞かれてもいないアドバイスをする。自分の若い頃の話をする。就活について語る。
これを全部やめただけで、私の場合は景色が変わりました。
なお、当たり前の前提としてPCMAXは18歳未満は登録できませんし、年齢確認も必須です。彼女もそこは通っています。
以後、彼女のことは仮名で「ことねちゃん」と呼びます。

きっかけは、深夜1時の「レポート終わらない」
出会ったのは掲示板ではなく、PCMAXの「つぶやき」です。
PCMAXには掲示板のほかに、Twitterみたいな短文を垂れ流す機能があります。
掲示板が「用件」を書く場所だとすると、つぶやきは独り言が流れてくる場所です。
で、深夜1時。私が寝る前にだらだら眺めていたら、これが流れてきました。
「レポート終わらない。誰か励まして」
こと、21歳、豊島区。投稿は4分前。
普通の男は、ここで「がんばって!」か「何のレポート?」と送ります。
私が送ったのは、これです。
「励まさないけど、私も明日の資料が終わってません。おやすみ」
……ふざけてるように見えますよね。でも狙いはひとつで、応援すると「大人枠」に入るんですよ。
励ます側とがんばる側に分かれた瞬間、その関係は先生と生徒になります。先生とは、まず会えません。

返信は3分後。そこから「教えない」だけを守った
返信は、3分後に来ました。
「なんで励まさないんですか(笑) 資料って何の仕事ですか?」
ここが一番の分かれ道です。自分の仕事の話を長々と書いたら、その時点で終わり。
私はこう返しました。
「地味なやつです。それよりレポート何文字残ってるの」
以後12日間、私が徹底したのはこの3つだけです。
- アドバイスしない(就活も単位も恋愛も、聞かれるまで意見を言わない)
- 自分の話を先にしない(振られたら一行で返して、すぐ相手に戻す)
- 年齢差の話題に乗らない(「おじさんだけど」も自虐に見えて実は自分語り)
話していたのは本当にどうでもいいことばかりです。学食のまずいカレー。バイト先の店長。推しのライブが取れなかった話。

6日目に、彼女のほうからこう来ました。
私が返したのは「興味がないわけじゃないよ」の一行だけです。
あとで聞いたら、この時点で「変な人だけど安全そう」の枠に入っていたそうです。
若い子にとって出会い系は、9割が「怖い場所」です。安全そう、は最強の評価なんですよ。
会ったのは、平日の午後3時。池袋のカフェ
「会いませんか」と言ったのは、12日目の私からでした。
指定は平日の午後3時、池袋のチェーンのカフェ。夜でも飲みでもありません。
理由は単純で、大学生にとって夜のお酒の誘いは全部「怖い」ほうに振れるからです。
明るいうちに、人がたくさんいる店で、90分だけ。これが一番ハードルが低い。
現れたことねちゃんは、写真より地味でした。黒髪をそのまま下ろして、白いブラウスにベージュのスカート。大学のトートバッグ。
第一声が「思ったより普通の人でびっくりしました」で、思わず笑いました。
話したのは、ゼミの教授の悪口と、就活を始めるのが怖いという話。
ここでも私は、就活のアドバイスを一切しませんでした。「怖いよね」とだけ言って、あとは聞いていた。
90分で、私から切り上げました。「バイトあるでしょ」と言って席を立つ。
こっちから終わらせる。このシリーズで毎回書いていますが、若い子ほど効きます。粘る大人を、彼女たちは一番警戒しているので。

その日の夜、LINEが来ました。
次の約束を向こうから出させる。これが、12日間かけた理由の全部です。
2回目は、夕方から。そしてその日のこと
2回目は、5日後の平日の夕方でした。
映画を観て、そのあと軽く飲みに行きました。彼女は成人しているので、そこは普通に。
驚いたのは、映画館を出た瞬間に彼女がべらべら喋り出したことです。
一回目のカフェでは、たぶんまだ半分警戒していたんでしょうね。
飲みながら出てきたのが、この一言でした。
「私、同い年の男の子って、なんか全部“承認して”って感じで疲れるんですよ」
これに対して私は、共感も否定もしませんでした。「そういう時期じゃない?」とだけ。
……たぶん、ここでも何も教えなかったのが良かったんだと思います。
店を出て、私が「じゃあ駅まで」と歩き出したら、袖を引かれました。

……続きは、例によってここには書きません(笑)
ひとつだけ書いておくと、12日間なにも教えなかったことが、そのまま口説きになっていたということです。
若い子は、教えてくる大人を毎日大学で浴びています。教えてこない大人だけが、珍しい。
今は、月に2回くらい
あれから、ことねちゃんとは月に1〜2回、平日の夕方だけ会う関係が続いています。
授業とバイトの合間なので、だいたい16時から。夜遅くまでは会いません。実家住まいなので、門限があるんです。
連絡はゆるいものです。「今日の3限休講になった」みたいなLINEが突然来る。それだけ。
私からは、基本的に誘いません。誘わないほうが続く、というのは毎回同じ結論です。

この体験から言えること(失敗のほうが多いです)
いい話だけだと嘘になるので、裏側を書きます。
ことねちゃんと同じ時期に、私は4人とやり取りしていました。会えたのは1人です。
そのうち2人は、いわゆるパパ活目的でした。
分かりやすくて、3通目までに必ずこの単語が出てきます。「大人」「サポート」「条件」。この3語のどれかが向こうから出たら、そこで終了です。私は即ブロックしました。
もう1人は普通に会話が続かず、自然消滅。打率2割5分。若い子ジャンルは、金銭目的の混入率が明らかに高いです。
そのうえで、ことねちゃんの件で効いたのはこの3つでした。
- 励まさない・教えない・語らない(大人枠に入ったら会えません)
- 初回は明るい時間に、人の多い店で、90分で切り上げる(若い子の最大の関心は「安全か」)
- 次の約束は相手に言わせる(こちらから重ねて誘わない)
逆に、私がかつて何度もやらかしたのは「就活の相談に乗ってあげる」パターンです。
あれ、本人は親切のつもりなんですけど、相手からするとただの無料の説教なんですよね。
まとめ:ことねちゃんに会えたのは、PCMAXだったから
最後に、なぜPCMAXだったのか。
理由は「つぶやき」があるからです。
掲示板は、基本的に「会いたい人」が「会いたい」と書く場所です。だから若い子は書き込みません。怖いので。
でもつぶやきなら、独り言を書くだけ。会う気がない子の本音が、そこには流れています。
会員数2,000万人という母数のおかげで、この独り言が深夜でも途切れずに流れ続ける。これが大きい。
掲示板だけを見て「PCMAXは若い子がいない」と言う人は、単に見る場所を間違えているだけです。
登録は無料です。まずは深夜のつぶやきを眺めてみてください。
「こんな時間に、こんなことを書いてる子がいるのか」と、たぶん驚きます。
あなたの街にも、レポートが終わらなくて誰かに励ましてほしい21歳が、きっといます。

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