先に言っておくと、今回の話は前回よりスロースタートです。
前回書いたみおちゃんの体験談が思った以上に読まれたので、調子に乗って第2弾。
今回は、最初にハッピーメールで知り合った、あやちゃん(仮名)の話をします。
31歳の保育士さん。初めて会うまで9日。“そういう関係”になったのは、2回目の夜でした。
……「保育士とセフレ」って、それこそ作り話くさいですよね。
分かります。エロ漫画の読みすぎだろ、って私も思ってました。
でも、長くこの界隈にいる人間からすると、保育士さんは全然レアじゃないんです。
職場に男がいない仕事の人ほど、出会い系に流れてくる。看護師、保育士、介護士。この3つは出会い系の“常連職”です。
理由は単純で、彼女たちは職場で出会えない上に、合コンに行く体力すら残ってないから。
スマホひとつで完結する出会い系は、多忙な人にこそ都合がいいんですよ。
例によって私は、40近い既婚のおじさんです。
顔は普通、トークも普通。ナンパなんて一生できない側の人間です。
そんな私でも、順番さえ間違えなければこうなる、という話。
今回も再現できる手順として書いていきます。
なお以後、彼女のことは仮名で「あやちゃん」と呼びます。

きっかけは、金曜22時の「仕事おわり」だった
その日は金曜。夜10時すぎ。
風呂上がりに缶ビールを開けて、ハッピーメールの掲示板(神奈川)をなんとなく眺めていました。
そこで目に留まったのが、この書き込みです。
「仕事おわり、軽く飲みたい気分〜」
あや、31歳、川崎。投稿は8分前。
派手な誘い文句でも、営業っぽい定型文でもない。
ほんとにただの、独り言。
でもね、金曜のこの時間の「仕事おわり」系は、本音率が高いんです。
1週間がんばった解放感で、つい書いちゃうやつなので。

プロフを見に行くと、写真は口元と輪郭だけの雰囲気ショット。
31歳、川崎、仕事は「人と関わる仕事」、お酒はたまに、休みは日曜。自己紹介文は3行だけの素朴なものでした。
盛ってないプロフほど、中身は当たり。
これは前回のみおちゃんの時と同じです。業者はプロフを“盛る仕事”なので、逆に見分けがつく。
「実は、保育士なんです」
私が送った最初のメッセージはこれです。
「はじめまして!同じ市内みたいで嬉しくて連絡しました😊」
……以上(笑)
かわいいですねとも、会いたいとも書かない。近い、というだけの事実を口実にする。これが一番警戒されません。
返信は、その夜のうちに来ました。
「近いんですね!こっちあんまり出会いなくて…笑」
この「出会いなくて」に、私のセンサーが反応しました。
社交辞令でこう書く子もいますが、本当に出会いがない職業の子が、けっこうな確率で混ざってるんです。
だから仕事を聞いてみると――
出ました。
心の中で、静かにガッツポーズをしたのを覚えています。
そこから数日は、恋愛の「れ」の字も出さない雑談です。
発表会のピアノ伴奏の練習がしんどい話。壁面かざりの制作を家に持ち帰ってる話。子どもたちの話をする時だけ、文面が急に生き生きするのが印象的でした。

4日目にLINEを交換して、木曜に「よかったら今度ごはんでも」と誘うと、「行きたいです!週末とか空いてます」と。
土曜の昼、駅前で待ち合わせが決まりました。
抜粋するとトントン拍子に見えますが、実際はここまでで9日かけてます。
焦らないのが、結局いちばんの近道なんですよ。
初対面は、土曜昼のカフェランチ
待ち合わせは土曜の11時半。
場所は彼女の希望で、職場の最寄りじゃない駅にしました。
保育士さんは、街で保護者に会うのが一番気まずいらしいです。
「先生、あの人誰?って月曜に子どもに言われるので(笑)」とのこと。なるほどね。
現れたあやちゃんは、写真の印象よりずっと小柄で、ベージュのニットにスカート。
第一声が「わ、ほんとにいるんですね(笑)」でした。いや、いるよ(笑)
話してみると、とにかくよく笑うし、声がよく通る。
リアクションが大きくて、こっちの話を「うんうん」と全力で聞いてくれる。……あ、これが“先生”か、と妙に納得しました。

ひとつ、忘れられない場面があって。
メニューを持つ彼女の指先が、少し荒れてたんです。私の視線に気づいて、ちょっと照れたように「消毒のしすぎで。職業病です(笑)」って。
その飾らない感じで、正直、持っていかれました。
ランチはパスタで、会計は2人で3千円ちょっと。
盛り上がってましたが、90分で私から「このあと予定があって」と切り上げました。嘘ですけど。
初回は、盛り上がってる途中で終わらせる。これは毎回やってる鉄板です。
15分後、LINEが鳴りました。
この「もっと話したかった」が出たら、勝ち確です。
2回目は、金曜の夜。焼き鳥とレモンサワー
2回目は、その次の金曜。19時半に川崎の路地裏の焼き鳥屋にしました。
カウンターしかない、暖色の照明の小さい店です。
仕事帰りのあやちゃんは白いブラウスで、座るなり「今日は決めてきました。月曜の準備、何もしません(笑)」と宣言してました。かわいいな。
レモンサワーの2杯目あたりから、仕事の本音がぽろぽろ出てきます。
行事前は持ち帰り仕事だらけなこと。お給料が世間のイメージ通りなこと。それでも、子どもの話をする時は本当に楽しそうなこと。
私は説教も解決策も言わず、ぜんぶ「うん、うん」と聞きました。
モテたいなら、解決するな。聞け。おじさんが女性に勝てる数少ない土俵は“聞く側”です。
そして、グラスの氷を見ながら、彼女がぽつりと言ったんです。
……はい。
こっちの求めてる関係と、完全に同じ周波数です。
私は「わかる。俺も同じ」とだけ返しました。
ここで余計なことを言わない。静かに、同じ側の人間だと伝わればいい。
カウンター席って、肩が触れる距離なんですよね。
「先生って呼ばれない時間、ひさしぶりかも」と笑った横顔は、昼のカフェの時より、だいぶ無防備でした。

そして、金曜の夜は長かった
22時すぎに店を出ると、外は少しだけ夜風が冷たくて。
駅までの数十メートル、ふたりとも変に無口になりました。
先に沈黙を破ったのは、あやちゃんの方でした。
小さい声でした。でも、はっきり聞こえました。
私は「うん」とだけ言って、そっと手を取って。
ふたりの歩く方向が、駅とは逆に変わりました。

部屋に入ると、あやちゃんは「電気は…半分だけにしてください」と俯きました。
さっきまであんなによく笑ってた人が、急に静かになる。この落差は、ちょっとずるい。
薄明かりの中で、ブラウスの肩は細くて、消毒で荒れた指先が、私のシャツの袖をきゅっと掴んで。
平日は「あや先生」と呼ばれてる人の、誰も知らない顔が、そこにありました。
……続きは、前回同様ここには書きません(笑)
ひとつだけ言うと、無理に押した場面は、今回も一度もなかったということ。
2回目まで待ったのは、テクニックというより、彼女のペースがそうだったからです。
流れが来てないのに押すから失敗する。来てから乗れば、失敗しようがない。
「金曜だけの関係」になった、その後
あれから、あやちゃんとは月1〜2回、基本は金曜の夜だけ会う関係が続いています。
翌朝は近くの喫茶店でモーニングを食べて解散、が定番になりました。
彼女いわく、土曜は昼まで寝るのが至福らしいです。平日の疲れ、相当なんでしょうね。
面白いのは、会えない時期が園の行事と連動してること。
「10月ごめんなさい、運動会なんです」「発表会おわったら会いたいです」みたいなLINEが来ます。この職業感、なんか好きなんですよね。

重い連絡はお互いしない。会えない月があっても、どっちも責めない。
「彼氏は重い、でもひとりは寂しい」の間に、ちょうどハマる関係なんだと思います。
この前は「Tさんの前だと先生じゃなくていいから、ラクなんですよね」と言われました。
……こっちはあなたの前だと、ただの調子に乗ったおじさんですよ(笑)
この体験から言えること(失敗も含めて)
いい話だけだと嘘になるので、裏側も書きます。
実はあやちゃんと同じ時期に、あと2人とやり取りしてました。
1人は2通目でいきなり外部サイトのURLを送ってきた業者(秒でブロック)。もう1人は約束の当日朝にドタキャン。
つまり、3人やり取りして会えたのは1人。
打率3割で上出来、というのが出会い系の現実です。そこは覚悟しておいてください。
そのうえで、あやちゃんの件で効いたのはこの3つです。
- 金曜夜の「仕事おわり」系の書き込みを、新着のうちに拾う(本音率が高い)
- “出会いがない職業”は仕事の話を掘って、愚痴を否定しない(保育士・看護師・介護士は特に)
- 初回は昼ランチで短く切り上げ、「もっと話したかった」を残す(2回目が本番になる)
今回も、特別なテクニックはひとつもありません。
順番を守って、相手のペースに乗るだけです。
まとめ:あやちゃんと会えたのは、ハッピーメールだったから
最後に、なんでハッピーメールだったのか。
これも前回と同じ結論で、人が多いからです。
累計会員3,500万人は伊達じゃなくて、川崎みたいな「東京じゃない街」でも、金曜の夜に掲示板がちゃんと動いてる。
あやちゃんみたいな“普通の子”は、人が集まる場所にしか現れません。
過疎ったアプリでいくら粘っても、そもそも母数がいないんです。
登録は無料なので、まずは金曜の夜にでも掲示板を眺めてみてください。
この記事のリアルさが、たぶん分かります。
あなたの街にも、金曜の夜を持て余してる“先生”が、きっといます。

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